フリーランスに30代で転身して大丈夫?成功させるコツとは?

30代で脱サラをしてフリーランスの活動を始めたいものの、不安で転身できない人もいるでしょう。私も脱サラをしてフリーランスライターの生活を送っていますが、独立当初の頃は不安ばかりでした。

この記事では30代でフリーランスの活動を始めた人の割合からわかることや、フリーランスで生計を立て続けるためのコツをご紹介します。

30代でフリーランスに転身しても大丈夫?

はじめに、データを交えながら30代でフリーランスに転身することができるか見ましょう。

30代でフリーランスの活動を始める人は多い

株式会社日本アプライドリサーチ研究所が実施した調査『平成27年度 小規模事業者等の事業活動に関する調査に係る委託事業』によると、30代でフリーランスの活動を開始した人は38.9%で、全年代の中でもっとも最も多いことが分かりました。

さらに40代でフリーランスになった人も27.1%いるため、66%の人は30歳~49歳の間でフリーランスに転身したことになります(参照元:株式会社日本アプライドリサーチ研究所 111P )。

ちなみに20代でフリーランスの活動を始めた人は18.8%で、30代でフリーランスの活動を始めた人と比べて半分以下の割合でした。なお39歳までにフリーランスの活動を始めた人を男女で比較すると男性は54.2%、女性は69.1%となっており女性の方が多いです(参照元:中小企業庁 第2部小規模事業者の未来 第2-2-9図)。

エンジニアやIT系は人材不足気味

エンジニアやIT系の人材は不足気味となっています。経済産業省が2016年に行った調査によると、2020年の段階で情報セキュリティに関わっている人材については19万3,000人、先端IT人材(AIなど先端的な技術を開発する人)の人材は4万8,000人不足するといわれています。

外部人材を活用して社内業務を行なっている企業もあるようです。IT企業間で人材の奪い合いも起こっており、エンジニアやIT系の人材獲得のために広告費用に多額の資金を投じているケースもあります。

2020年度からは小学校でのプログラミング教育が必修化になるため、今後もIT人材の育成が進むのかもしれませんね(参照元:文部科学省)。

職種によっては厳しい場合もある

仕事の種類によってはフリーランスの活動をすることが厳しい場合もあります。とくに、一般事務や会計職など人材が足りている職種の場合は、フリーランスに転身をしても仕事を見つけることが難しいでしょう。

また人材不足が深刻な業界でも、安心はできません。経済産業省の2017年に発表した『新産業構造ビジョン』によると、2030年度までに製造業務やバックオフィス系の仕事は、AIの活用で従事者が減る可能性が高いといわれています。(参照元:経済産業省 369P)。

30代でフリーランスに転身する時のポイント

30代でフリーランスに転身する前に、いくつかのポイントを意識すると活動しやすくなります。ここではポイントを見てみましょう。

過去の経験(職歴)を活かす

過去の経験を活かせばフリーランス転身後に経験者向けの仕事にも応募できるため、仕事を見つけやすくなります。たとえば広報部で働いていた人であれば、PR活動を行った経験を活かして経営戦略に関する業務やイベントやセミナーの司会を務められるかもしれません。

いっけん、違う業種の仕事でも、過去の経験をクライアントへ上手にアピールをすれば仕事に結びつきます。

過去の人脈を活かす

職場やプライベートで知り合った人に、仕事を受注してもらえる仕組みを作るのも大切です。知り合いだからこそ仕事を発注してくれる場合があるからです。仕事を継続的に発注してもらうためにも、1人でも多くの知り合いをつくるとよいでしょう。

貯金をしておく

フリーランスに転身すると、収入が激減して生活を送れなくなる場合もあるため、フリーランスとしての収入が0でも最低半年間は生活できるぐらいの貯金はしておきましょう。貯金額がない状況でフリーランスに転身すると、急な出費が発生したときに事業の資金繰りが止まる恐れもあるため大事なポイントです。

事業計画書を作成する

長期間活動し続けるための事業計画書を作成するのも重要です。例えば目標年収を設定し、事業のビジョンなどを決めるイメージです。仮に計画通りにいかなかった場合は改善策を考えると、どのような行動をすべきか見当を立てやすくなります。

自身での設計が厳しい場合は、税理士や公認会計士に事業計画書の作成を手伝ってもらうのも1つの方法です。

体力的なことを考えながら仕事に取り組む

30代に入ってからは、20代のように体に無理が利かなくなることが増えてきます。体力を消耗すると免疫力の低下によって体調不良を引き起こし収入の減少につながる恐れがあるため要注意です。体力的なことを考えたうえで、仕事の量を調整しましょう。

家族に協力してもらえる環境をつくる

家族に理解してもらうことも大事です。30代で会社員からフリーランスに転身することを伝えると反対される場合もあるかもしれません。その場合も強引に丸め込むのではなくしっかりと話し合いましょう。

とくに下記の内容を分かりやすく話せば、家族に納得してもらえる可能性があります。

  • 転身後の収入面
  • 働く時間
  • 転身する理由
  • フリーランスでの収入がなくなった時の対処法

未経験の業界でフリーランスに転身するには?

どうしても、未経験の業界だけどフリーランスの活動を行いたい人もいるかと思います。未経験の業界でフリーランス活動をするのはハードルは高いですが、可能性としては0ではありません。

最後に未経験の業界でフリーランスとして活動に取り組む秘訣を紹介します。

スキルを身につけることが大事

未経験の業務にしても、スキルや経験を身につけることは大事です。フリーランス転身後にスキルや経験を積ませてもらえる企業と取引ができればよいですが、そういうわけにはいきません。

未経験者よりも経験者に仕事を任せたいと思っている企業も存在するため、スキルを身に着けたり経験値を積んだりしてから、フリーランスに転身することをオススメします。

会社員として働いている場合は勤務先の職場で異動をしてもらったり、別の企業で副業をするなどスキルや経験値を増やすとよいでしょう。収入を得ながらスキルや経験を身に着けられるため一石二鳥です。

スキルや経験値を身に付けていない状態でフリーランスに転身をすると、仕事が見つからず経済的困窮に見舞われる恐れがあるためご注意ください。

スクールで学ぶ

職場で新しいスキルを身に着けられない場合は、スクールでスキルを身につけるのも1つの手です。スクールで一定期間学んで資格を取得する人もいます。たとえばMBAや中小企業診断士、調理士などさまざまな資格があります。

夜間に授業を実施しているスクールに通えば日勤帯で働いている人も、スクールに通いやすいでしょう。従業員に何かしらのスキルを身に着けさせるために奨励金を支給している企業であれば、その制度を活用してスキルを身につけるのも1つの方法です。

スキル+仕事を見つける能力を磨く

いくらスキルを身に付けても、フリーランスとして稼げるとは限りません。自身で仕事を獲得しなければ、収入は発生しないからです。

たとえ、10年以上の経験を積んだことを活かしてフリーランスとして業務に取り組もうと思っても、クライアントのニーズや求める人物像に合っていなければ仕事をさせてもらえません。

逆にいえば経験年数が短くても、自身の市場価値を把握していたり採用してくれそうな企業を見つける能力があったりする人は、フリーランスとして生計を立てやすいです。そのため「スキル+仕事を見つける能力」を磨くことを意識するとよいでしょう。

まとめ

30代でフリーランスとして活動するためには、会社員時代からさまざまな面で準備をしておくことが大事といえそうです。脱サラしてフリーランスになった方が向いている人もいれば、会社員で働きながら副業感覚でフリーランスの活動をした方が向いている人もいます。

フリーランスを目指している人は、自身がどちらのタイプに適しているか考えてから働き方を決めるとよいかもしれませんね。

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