【インタビュー】自分探しを経て、タロットの世界へ。タロット講師・シン ボリックトレーナー 觜森さい子さん

フリーランスの多様な暮らし・働き方を、取材を通してご紹介する『隣のフリーランス』企画。今回は、タロット講師・シンボリックトレーナーの觜森(はしのもり)さい子さんのご紹介です! 占い師さんの普段の暮らしって何だかミステリアスなイメージがありませんか? 神秘のベールの向こう側を、アレコレ聞いてきました。

 タロットは「心を映し出す鏡」、自分を知るツールとして最適

觜森さい子(はしのもりさいこ)さん/40代
職業:タロットリーダー、タロット講師、シンボリックトレーナー
現在の働き方:フリーランス (個人事業主)
ブログ:心と宇宙を探索 マルセイユタロット研究室
Facebook : saiko.hashinomori
Twitter:@saikohasinomori 

ー 觜森(はしのもり)さんの現在のお仕事をうかがえますか?

タロット講師業を中心に、シンボリックリーディングを教えるシンボリックトレーナーをしています。あとは対面やWeb、電話での鑑定を行うこともあります。

ータロットは私も占っていただいた事はあるのですが、シンボリックリーティングというのは、はじめて聞きました。どういうものなんでしょうか?

シンボリックリーディングは、元々マルセイユタロットをされていた創始者のはるひなたさんが、誰でも簡単に象徴的に潜在意識を読むことができるように体系化されたものです。タロットは心の中にあるものを鏡写しのように見て読みますが、シンボリックでは同じように心の中の無意識下にあるものを象徴化して言葉にします。

※「シンボリックリーディング―あなたの記憶の図書館に行く方法」(ナチュラルスピリット社)

ータロットカードの中に、マルセイユタロットというものがあるんでしょうか? 普通のタロットカードとの違いはありますか?

日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんね。古くからある伝統的なタロットカードのひとつです。枚数は一般的なタロットカードとき同じですが、マルセイユ版は図像にある共通の幾何学的な構図を持っています。人物のみならず色や線の太さ、形のちがいなども読み手に与えるイメージは大きく異なるため、解釈が違ってくるんです。

ー綺麗な絵柄はデザインだけではなく、その背景にある意図が大切なんですね。觜森さんのタロットを受講される方は、どういった方が多いですか?

占いが好きな方や、神秘主義(自分自身を内観することで直感が研ぎ澄まされたり、神や宇宙を身近に感じること)に興味を感じる方の受講が多いかもしれません。たとえば「ダ・ヴィンチ・コード」が好きな人とかですね。占い師として独立を考えているというよりは、好奇心や自分自身を知るツールとして取り入れている方が多いようです。

自分探しをしていた20代。転機は、常識にとらわれない発想をした人と の出会い。

ー觜森さんが、タロットのお仕事をはじめたきっかけを教えてください。

20代の頃は会社に勤めながら自分探しをしていて、その後イギリス留学もしましたが抜け出すきっかけを見つけることができませんでした。

そこから自己啓発の本や、スピリチュアルな本を読むようになります。本だけではわからないことがあると思い、ピンときたタロットとシンボリックの講座に同時に申し込んで、会社員をしながら学んでいました。

そこで常識に縛られない、自由な発想の人達と出会って「もっと好きなことをしていいんだ! 」と衝撃を受けました。当時は、「働くこと」イコール「会社で働くこと」だと思っていたので、自由に好きな仕事をする人達の考えや意識に触れることができて、視野が広がりました。

※画像のタロットカード:イシス版マルセイユ・タロット※画像のタロットカード:イシス版マルセイユ・タロット

ーわかります。私も経験がありますが、自分にあった会社以外のコミュニティに出会うと、年齢も職種も違う人から、新しい価値観を受けて新鮮ですよね。受講後、すぐに占い師として独立されたんですか?

占い師として独立するというより、自由な考え方の人達に触れたことで会社に通うことが苦痛になってしまい、退職しました。その後のことはあまり考えていなかったのですが、占いハウスで働いたり電話鑑定をしながら、タロットやシンボリック講師として自分で自由に時間をやりくりできる働き方が中心のスタイルに、シフトしていきました。

ーその講座が、觜森さんの転機になったんですね。

そうですね。会社員を辞めるのは、怖くて中々踏ん切りがつかなかったんですが、この講座で会社員以外の働き方を知ったのは、いいきっかけになりました。

ーご自身のモチベーションの維持も大切だと思いますが、自分のメンテナンスはどうされてますか?

心を扱うお仕事なので、自分自身のメンタルをいい状態に保つことには気をつけています。忙しくしすぎないこと、瞑想や塩風呂に入ることもあります。

ーこれから占い師として独立したい方へ、アドバイスはありますか。

独立すると自由な時間に起きたり、満員電車に乗って通勤をしなくてよくなる代わりに、会社員と違って収入は不安定になるので、それに耐えられるかどうかは大きいと思います。自由な生活は手に入るけど、収入の波がある。

そういった不安も受け入れつつ、収益の入口をいくつか持つといいと思います。たとえば、私は講師としての収益がメインですが、電話鑑定のサイトに登録して、自分の好きな時間に電話鑑定をすることもあります。そうやって、自分の中でバランスをとるのは大切だと思います。

ーかなり具体的なアドバイスをありがとうございます!

(インタビューここまで)

お話を聞くまで、占い師の仕事は謎のヴェールに包まれている特別なものだと思っていましたが、独立するきかっけや考え方は、同じフリーランスとして共感することも多くありました。

「占いハウスで働いたり電話鑑定をすれば収入は安定するけど、本当に自分がしたい事は、講師として伝えること。まだ未熟な面はありますが教えることは天職だとおもっています」という觜森さんの話は、まだ完全に自分が望む時間の使い方や仕事の内容にはなっていない、今の私の歯がゆさを代弁してもらったように感じます。

早くから、自分の理想の仕事や働き方がハッキリ分かっている人もいれば、觜森さんのように自分を内観しながら、徐々に理想の仕事と働き方をつくり上げていく人もいると思います。

大切なのは、理想の規模やそこに辿りつくまでの時間ではなく、自分の理想の人生に向けて一歩ずつ進むことでしか、得られないものがあると、信じる心なのではないでしょうか。

觜森さん、ありがとうございました。

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