プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会

2018年活動振り返り&2019年のご挨拶

あけましておめでとうございます。代表理事の平田麻莉です。

昨年も年始に振り返りを行いましたが、2018年も多くの方々や企業に支えていただいて、フリーランス協会は様々なことに挑戦することができました。

お陰様でメルマガ・SNSのフォロワー数は10,000人を超え、ベネフィットプランをご利用中の一般会員は1448名、法人会員は111社になりました。
「まるでNPO 9つ分の活動してるね」と笑われたこともありますが、ベネフィットプランの提供を含む9つのプロジェクトがそれぞれのテーマで活動し、数々のメディアで取り上げて頂きました。

大阪や福岡にもHUB(支部)ができて、年間で主催、共催、協力したイベントは、数えてみたら48件でした。平均して月4件ペースですね。(ρω・).。oO(どうりでなんかバタバタした一年だったわけだ…)
フリーランスとして活動中の人、独立や複業(副業)を検討中の人、フリーランスを活用したい企業の担当者、メディアなど、様々な方が足を運んでくださいました。

こうした活動はすべて、個人会員の皆様からの会費、法人会員の皆様によるご支援、そして事務局メンバーの想いと多彩な力によって支えられています。
事務局メンバーは全国に40名ほど。ビジョンと想いしかないところから始まったこの協会にこれだけ沢山の仲間ができて、善意に満ちた共感で支えられているということに、本当に感謝しかありません。

目まぐるしく日々が過ぎていく中で、半年前がもはや遠い昔のように感じられるのですが、一年間どんな活動をしてきたのか、カレンダーや過去ブログと睨めっこしながら思い起こしたいと思います。
すべてのイベントや出来事は紹介しきれませんが、どんな活動をしている協会なのか少しでも知って頂けたらという思いを込めて、ダイジェスト版で一挙紹介します!

—1月—

・「雇用類似の働き方に関する検討会」でフリーランスの働く環境整備を提言
フリーランスの働き方に関する実態等の把握・分析、課題整理を目的に立ち上がった厚生労働省の検討会で、フリーランス白書2018の調査結果を報告しました。また、① 対等なパートナーシップを実現する取引環境整備、②「準従属労働者」に対する保護、③自助・共助によるスキル・キャリア形成の促進、④働き方に中立な社会保障の実現(不均衡の是正)という4点について提言させていただきました。(発表資料はこちら検討会の報告書はこちら

・WELBOXの優待サービスが拡充
レジャーやグルメ、旅行、エンタメなどお得に楽しめるサービスがグッと増えました。イーウェルさん、ありがとうございます!
入会を検討中の方にも、デモサイトからどんなサービスがあるのか見ていただけるように。

—2月—

・「フリーランスと経営者の妊娠・出産・子育てに関する緊急アンケート調査」記者発表
フリーランス協会の子育て支援PJと、有志の女性経営者や弁護士らで実施した調査結果を発表し、数多くのメディアで取り上げていただきました。
フリーランス・経営者として働く女性のうち44.8%が産後1ヶ月以内に仕事を開始、というデータには私たちもビックリでした。
「フリーランスや経営者も妊娠・出産・育児しながら働き続けられる社会の実現を応援してください!」という署名キャンペーンには、呼びかけ人の皆様のご協力のお陰もあって約14,000人の賛同が集まり、6月に厚生労働省へ提出しました。

【プレスリリース】フリーランスと経営者の妊娠・出産・子育てに関する緊急アンケート調査

・「人材と競争政策に関する検討会」の報告書が公開に
2017年にフリーランス協会のフェアパートナーシップPJでアンケートやヒアリングのご協力をしていた公正取引委員会の検討会の報告書が公開されました。これまでは主に企業間の取引にのみ適用されてきた独占禁止法が、フリーランスなど個人と企業の取引においても適用されることになり、メディアを騒がせました
レポート「人材と競争政策に関する検討会の報告書説明会(公正取引委員会)に参加しました」(フリーランス協会ブログ)

—3月—

・松陰神社でフリーランス合宿
地方創生PJで、歴史の風薫る街 山口県萩市でフリーランス合宿を開催。2泊3日で地元企業の課題をヒアリングし、グループワークをして、社長にプレゼンする企画。関東関西から集った参加者が、合間に観光も挟みつつのワーケーションを満喫しました。打ち上げの懇親会では萩市役所の担当者が男泣きする事案が発生

—4月—

・フリーランス白書2018を公開
フリーランス1141名、会社員1000名の調査結果をまとめた「プロフェッショナルな働き方・フリーランス白書2018」。フリーランスの定義や類型などを整理したのも好評で、様々なところで引用され、参考になったと言っていただくことができました。

【発表】「プロフェッショナルな働き方・フリーランス白書2018」独立系/副業系フリーランスの多様な実態が丸わかり

—5月—

・長野県富士見町でワーケーションツアー
八ヶ岳の別荘地 富士見町のコワーキングスペース 森のオフィスさん、ハフポストジャパンさんの1泊2日イベント「アタラシイ働きかたと出会う時間」をお手伝い。二拠点居住や移住に興味のある参加者の皆さんとともに、自然に囲まれながらリラックスして仕事をする素晴らしい体験をしました。
ツアーレポート「もう、ひとつの場所に縛られるのはやめよう。オフィスを離れて気づいた「自由に生きる」ということ」(HUFFPOST)
ツアーレポート「森の中でリモートワークしたら「憑き物が落ちた」 読者と過ごした2日間」(HUFFPOST)

・労働政策審議会での実態報告
第8回労働政策審議会 労働政策基本部会でフリーランスの実態報告を行う機会をいただきました。(議事録はこちら
上述の「雇用類似の働き方に関する検討会」からの流れもあり、契約条件の明示、契約内容の決定・変更・終了ルールの明確化、スキルアップやキャリアアップ、出産・育児・介護等の両立、社会保障などの保護内容や保護の方法について、「実態把握と平行して検討を進めていくことが必要」との方針が9月の報告書で示されました。そして議論は今、「雇用類似の働き方に係る論点整理に関する検討会」に引き継がれています。今朝の日経新聞でも話題になっていましたね。

フリーランスの契約条件明示、キャリアアップ、社会保障の整備に一歩前進!

・フリーランスの法的保護の是非を考えるイベント
Business Insider Japanさんと一緒に「フリーランスを法律で保護って本当ですか?」と題したイベントを開催。前半では公正取引委員会や厚生労働省のご担当者から政府の方針や検討状況を報告していただき、後半ではフリーランスとして働くパネラーの皆さんにどんな保護を求めているのか、または求めていないのか、議論していただきました。
イベントレポート「“嫌な予感”案件は受けない」 フリーランスで1番多いトラブルとは(Business Insider)
イベントレポート「フリーランスを法律で保護?」―フリーランスが知っておきたい法律知識を徹底解説(Think IT)
イベントレポート「フリーランスを法律で保護って本当ですか?」(フリーランス協会ブログ)

・小規模企業小委員会の委員に就任
小規模事業者の振興政策を検討する中小企業庁の中小企業政策審議会小規模企業基本政策小委員会の委員を拝命し、5月から12月まで全7回のうち6回に出席しました。錚々たる委員の皆様に囲まれて緊張しましたが、毎回、新たに増加する小規模事業者であるフリーランスの存在について高い関心を示していただきました。若輩者の私のかなり率直な見解も含めて温かく受け止めてくださり、感謝です。
ここでの議論や私のお伝えした内容はすべて議事録が出ていますが、報告ブログは初回しか書けなかったので、報告書が出るまでに改めてブログを書きたいと思います。

—6月—

・決算発表&年次報告会
法人会員、政府関係者、報道関係者の皆様向けに、2017年度決算および活動実績、2018年の活動方針について報告会を開催しました。

2017年度決算報告および年次活動報告

・関西HUBで 働き方見本市
2017年12月に立ち上がった関西HUB(支部)メンバーで企画・運営したイベント「パラキャリ未来会議in大阪~働き方見本市」が盛況でした。

【イベントレポート】パラキャリ未来会議in大阪 vol.2 ~働き方の見本市~

・パーソナルスコアリングPJ発足
個人の信用力を多面的・総合的に可視化し、金融機関での審査やジョブマッチングに活用できるようにしたいという協会設立時からの想いが、ようやく始動。フリーランスのニーズ調査を行い、これまで2回にわたり開催されたPJのオープンミーティングに参加してくださった法人会員は計35社。12月には内閣官房 IT戦略本部のシェアリングエコノミー検討会議と、官民データ活用推進基本計画実行委員会データ流通・活用ワーキンググループとで、それぞれ構想発表を行い、有識者の方々からフィードバックをいただくことができました。(発表資料はこちら

—7月—

・フリーランス&複業のガイド本発売!
日本経済新聞出版社から『フリーランス&“複”業で働く! 完全ガイド』を刊行。編集チームを中心に、チーム横断で沢山のメンバーが半年以上かけて作ってくれた思い入れのある一冊。取材にご協力くださったフリーランスや企業の皆様にも本当に感謝です。嬉しいことに発売当日にAmazonの経営・キャリアカテゴリ1位をゲットし、発売後10日で重版決定。現在に至るまでムックとしては快挙の2刷累計1万5千部に。それだけフリーランスや副業に対して世間の関心が高いということですね。
山口周さんを始め、豪華ゲストにいらしていただいた2回の出版記念イベントも盛況でした。
イベントレポート「稼げる人は何が違う? 共通点は“学び方”にあった!?」(ThinkIT)

7月18日(水)日経MOOK発売記念イベント「稼げる人は何が違う? 共通点は“学び方”にあった!?」

営業せずとも、第一想起される人になるには?8月23日(木)大手町LIFORKで開催された「自分の名前で仕事をするということ 〜仕事が途切れない人は、経営視点を持っていた!」を全公開!【前編】


・福岡HUB発足
初年度からちょこちょこイベントを開催していた福岡で、正式に福岡HUB(支部)が発足!テンジン大学学長でもある岩永さんをリーダーに、ポジティブで優秀な事務局メンバーたちの活躍でじわじわ盛り上がっており、FBグループの参加者も100名を越えました。福岡市の中小企業振興部の今村部長や明倫国際法律事務所の田中先生の協力を得ながら、フリーランスを活用したい企業向けのセミナーを福岡商工会議所さんや九経連さん西日本シティ銀行さんと開催させていただくこともできました。

・経産省のフリーランス活用事例集
フリーランス協会も事例企業紹介で協力させていただいた「企業におけるフリーランス活用事例集」が公開されました。採用難にお悩みの経営者や人事担当者、プロフェッショナルな助っ人が欲しい事業開発担当者などの皆さまに是非お読み頂きたい内容です。

・職種別ミートアップ始動
従来からご要望の多かった職種別ミートアップ。新規事業開発のプロであるBiz Dev向けイベントを皮切りに、PRエンジニアカメラマン参加者の方のイベントレポート、ありがとうございます!)、アニメーター&ゲームクリエイターなどのイベントがこれまでに開催されています。

・新公益連盟に加入
社会的企業・NPO団体の連盟組織である新公益連盟に加入し、代表合宿に参加しました。社会的課題の解決に向けて、日々試行錯誤をしていらっしゃる先輩リーダーの皆さんから沢山の刺激をいただき、とても勉強になりました。一番感じたのは、非営利活動だからといってプロボノに支えてもらってることに甘んじず、きちんと会員を増やしたり収益事業を模索して、事務局メンバーのみんなに早く適切な報酬を払えるようになりたいということ!

—8月—

・事務局有償スタッフ募集、着任
というわけで早速、有償スタッフを募集することに。それまでは、開発やサポート対応など業務委託でお願いする案件を除き、私たち理事を含め全員プロボノだったのですが、現在は事務局長+マネージャー3名が有償スタッフ(非常勤)になってくれています。今でも多くの活動がプロボノメンバーに支えられていることは変わりないのですが、この4名の七面六臂のサポートにより、ものすごく活動がスムーズになりました。いつも本当にありがとうございます!

東京、福岡、静岡からリモートでつなぐ週1のマネージャーMTG。いつも臨戦態勢で超速で仕事をさばいてくれるのに、とってもほんわかピースフルなマネ様たち。(この日は残念ながら1名欠席だったので後日写真を差し替えよう)

・アドバイザリーボード設置
これまでも様々な形でご協力を仰いでいた、キャリアや雇用・労働分野に見識を持つ有識者の先生方にアドバイザリーボードに就任いただきました。取材対応、セミナー登壇、調査監修、活動に対するご助言など、様々な形でこれからもご指導ご協力をお願いしたいと思います。本当にありがとうございます!

【プレスリリース】アドバイザリーボード設置のお知らせ

—9月—

・信州つなぐラボキックオフ合宿
長野県内の2つの地域(長野市鬼無里地区、小川村)を対象とした関係人口創出プロジェクトに、地方創生PJメンバーが協働パートナーとして参加。今はまさに1月末の最終発表に向けて、プロトタイプ事業の実験中。18名のプロジェクト参加者の結束も強くて、楽しいです。

・フリーランス法制シンポジウム
子育て支援PJ(雇用関係によらない働き方と子育て研究会)で一緒に活動している塚本弁護士のご縁で、第二東京弁護士会で「フリーランスをめぐる法政策の在り方」を考えるシンポジウムを開催していただきました。フリーランスの増加に伴う議論は、法曹界でも注目されているのだなと実感しました。

—10月—

・所得補償制度が拡充
所得補償制度の好評を受けて、働けなくなったときの長期の就業不能補償や、本人や親の介護に備えたプランを追加していただきました。身体が資本のフリーランスとしては安心度がグッとアップ!

所得補償制度が大きく拡充!働けなくなったときの長期の就業不能も補償

・パンフレットリニューアル
編集チームがパンフレットをカッコよくリニューアルしてくれました。前回のパンフ制作時からすると、チャットワークや法務税務相談、WiFi、印刷サービス、カーリースなどが追加されたり、提携コワーキングスペースが全国32施設になったり、ベネフィットプランの優待サービスも随分増えました。

・神戸市とlocal next..
地方創生PJで不定期開催しているイベント「local next..」の特別編として、DiscoverJapan編集長の高橋さんをお招きし、関東との二拠点居住がしやすい神戸市をテーマに開催。11月に神戸で行われたワーケ―ションプログラムもとーっても楽しそうで私も行きたかった。。。

・USAでフリーランス合宿
こちらも地方創生PJで、萩のフリーランス合宿に参加していた関西HUBリーダーの小野さんの情熱により、USAで話題の(?)大分県宇佐市でフリーランス合宿の第二弾を開催。都心での仕事を続けながら、地元や豊かな自然に魅せられた地方の仕事も手伝えるのは、フリーランスや副業の醍醐味。デュアラーに興味ある方向けのこうしたトライアル機会を増やしていきたいですね。

—11月—

・フリーランス白書2019に向けてアンケート実施
今回は法政大学 石山教授に監修をお引き受けいただいたほか、リサーチ専門家のメンバーがグッと増えて、白書PJチームがパワーアップ。昨年同様フリーランスパネルと会社員パネルの調査に加えて、ジョブマッチング支援を行うプラットフォーマー企業へのデプスインタビューなんかも行っています。2月下旬公開を目指して絶賛取りまとめ中ですので乞うご期待。

・関東経済産業局、中部経済産業局のジョブマッチングセミナー
関東経済産業局の「兼業・副業等による中小企業の人材確保支援等事業」のお手伝いで、フリーランス活用に興味がある企業向けのセミナーや、企業とフリーランスとのマッチングセミナーを3回にわたり開催。名古屋でも中部経済産業局主催の「東海初!新しい働き方会議2018~プロジェクトで選ぶ兼業複業・プロボノ企業展」が開催されました。

 

—12月—

・大阪商工会議所セミナー
企業向けの外部人材活用セミナーを共催させていただきました。人材不足の解決策としてのフリーランス・副業人材活用は今後も注目が増していきそうです。

 

— 2019年はどうするの?—

以上、ざっと一部を振り返っただけでも、様々なプロジェクトで幅広い活動を行うことができました。ご縁をくださった方々、イベント等でご協力くださったゲスト・企業・団体の皆様、本当にありがとうございます。

これからもどんな風に活動が広がっていくか未知数ですが、これまでの活動に加えて2019年は下記2点もチャレンジしていきます。

・フリーランスの活躍機会を増やす
一般会員の方は、マイページからプロフィールを更新して、自分の専門性や実績をアピールできるようになります。そして、フリーランスとお仕事をしたい発注者が、職種やエリアで一般会員データベースを検索できるようにします。プロフィールを公開するかどうかは任意ですが、公開すればフリーランスのイエローページに掲載されるイメージです。
また、自社のニーズに合ったフリーランスの見極めや業務の切り出し方が分からないという方も多いので、マッチング支援会社のカオスマップや、フリーランス活用ガイドラインも作成中です。

・国民健康保険組合の設立を模索
協会設立以来、一番多いお問合せの一つじゃないかと感じるのが、国民健康保険組合を作って欲しいという声。現行法では同一職種ではない国民健康保険組合を作ることはできないのですが、まずは署名キャンペーンなどでニーズ調査を行うところから取り組んでみたいと思っています。

ご関心のある方は、ぜひフリーランス協会にご入会いただくか、様々な情報が届くメルマガにご登録ください!

本年も一歩一歩、活動して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

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