こんにちは、ヒラマリです。
物価高をはじめとする厳しい経済環境の中、賃上げとか給与所得控除の引き上げとか、会社員向けの待遇改善を求める声は日々聞こえてくるわけですが、我々フリーランスもけっこう踏ん張っております。コツコツ地道に働き、ちゃんと帳簿をつけて真面目に納税している小規模事業者が、ちゃんと報われるようにしていただきたい!
というわけで、フリーランス協会では、小規模企業やフリーランスに共通の事業環境の改善に向けて、全国青色申告会と連携して税制改正要望に取り組んでおります。
11月26日には全国青色申告会総連合の伊藤会長、フリーランス協会の調査・白書担当の後藤と一緒に、片山さつき財務大臣を訪問し、インボイス制度の負担軽減措置(2割特例など)の恒久化をはじめとする、小規模企業に寄り添った税制措置の実現をお願いしてまいりました。国会会期中のお忙しい時期にも関わらず、公務の合間をぬって丁寧に耳を傾けていただきました。
また、同日朝には、小規模企業税制確立議員連盟の総会にも参加しました。小規模企業税制確立議員連盟は、小規模企業の支援に注力する議員による連盟です。当協会や全国青色申告会のほか、日本商工会議所、全国商工会連合会、全国中小企業団体中央会、全国農業協同組合中央会も参加されていました。

会中では、全国青色申告会が小規模企業やフリーランスの立場を代表して取りまとめてくださった令和8年度税制改正の最重点要望事項として、
・給与所得控除の最低保障額に対応した青色申告特別控除の引き上げ
・青色申告者の勤労性所得を正当に評価した青色事業主勤労所得控除の創設
・インボイス制度の負担軽減措置の恒久化
などが申し述べられました。

当協会からも、現在実査中(11/30回答〆切)の「フリーランス実態調査2025」の経過速報として、「政府に早急に対策してほしい問題」の1位に「インボイス制度」が挙がっていること、インボイス制度の負担軽減措置(2割特例など)が終了することに不安を感じている方がいらっしゃることのデータを紹介し、フリーランスに寄り添った税制改正をお願いしました。

我々からの要望に対し、議連の会長である逢沢一郎衆議院議員から「きちんと真面目に事業をして、真面目に納税している人たちが、大企業に守られている人たちとの不公平なく報われるようにしたい」という力強い後押しのお言葉をいただき、「小規模企業の振興を図る税制措置の創設にむけた決議(案)」が決議されました。

また、同日午後に開催された全国青色申告会の税制改正要望集会には、当協会の事務局長の中山が出席させていただきました。

全国青色申告会総連合さんには、「みんちょぼ」の対面相談@東京・市ヶ谷やベネフィットプランの提供でもお世話になっていますが、このように税制改正に向けた政策提言でも連携させていただき、大変有難く思っております。
来年度に向けた税制改正の大綱は12月中旬頃に取りまとめられます。どこまで要望を反映いただけるか、まだ未知数ですが、力強いお言葉をくださった片山大臣や議連の先生方のご尽力に期待したいと思います。
なお、当協会のインボイス制度に対するスタンスは、制度施行前の古い記事にはなりますが、こちらをご覧ください。
