2023/9/30掲載　｜朝日新聞デジタル

インボイスでの新たな納税分、価格に適正な反映を　フリーランス団体

https://www.asahi.com/articles/ASR9Y7V49R9YUTFK021.html

インボイス制度に関する記事で、代表理事平田を取材いただきました。

フリーランスの一部においては、すでに9月いっぱいで契約終了する、10月から2%報酬を下げる、と発注者から言われる事例が起こっている。
免税事業者が課税事業者に転換しても、3年間は売り上げにかかる税額の2割を納めればいい「2割特例」があるので、2%分を価格に転嫁できれば負担が増えないことになる。特例後に簡易課税制度に移行することを考えると、3年かけて5%値上げできるかどうかが大事だ。

（中略）

会社員も賃上げだと言って最低賃金が上がってきている。インボイス導入を契機として、フリーランスや下請けが価格転嫁できるように報酬適正化を支援していく、という強いメッセージを政府や政治家には出してもらいたい。
公正取引委員会の注意件数もかなり増えている。そこはしっかりと10月以降もやって頂いて、そもそも下請けやフリーランスなど弱き者にしわ寄せがいかないようにすることも必要だ。

なお、インボイス施行に伴い、一方的に取引価格を引き下げたり、課税事業者転換をしたにも関わらず一方的に価格を据え置く行為は、下請法や独禁法違反となるおそれがあります。
公正取引委員会からの注意事例は、8月末までに20件に上り、9月に入ってからはさらに15件が注意を受けたそうです。詳しくは下記の参考リンクをご覧ください。

2023.10.6追記
10/6朝刊紙面にも転載されました

参考リンク

・インボイス制度に関する関係閣僚会議資料

インボイス制度の実施に向けた公正取引委員会の取組

※P.6　８月末までの注意事例が計20件に

・インボイス制度に関する関係閣僚会議動画

令和5年9月29日 インボイス制度円滑実施推進に関する関係閣僚会議（政府インターネットテレビ）

※6：00頃〜公取委員会委員長の発言「9/27時点で35件の注意を行っている」との報告

・『報酬適正化を推進する啓発キャンペーン「インボイス2％～アクション」』プレスリリース

【掲載概要】

掲載日：2023年9月30日（土）

媒体：　朝日新聞デジタル