フリーランス協会 アドバイザリーボードの大内 伸哉先生が本を出版されました。
フリーランスという働き方が社会制度とどう関わり、どんなリスクや保障のもとにあるのか。
法的地位、契約、社会保障など、フリーランスの現在と未来を法の視点から丁寧に読み解く、必読の一冊です。是非ご覧くださいませ。
◯発売日:2025/8/1
◯ご購入はこちら:https://www.koubundou.co.jp/book/b10137089.html
**********************
DXが変える“働く”のかたち。自由と保障の両立は可能か?2024年施行のフリーランス法に欠けるものは?これまでの法政策の緻密な分析と、DXが進展した未来を見据えた労働・社会保障分野からの改革提言!
2024年に施行された待望のフリーランス法(通称)。新法の創設には大きな意義があるものの、それでもなお残る政策課題とは? デジタル化、プラットフォームの巨大化が加速するなかで、今後の安心・安全な働き方を考えるための重要な視点とは?
本書は、フリーランスをめぐる問題状況や法的地位、これまでの法政策を緻密に分析したうえで、DXが進展した未来を見据えた労働・社会保障分野からの改革提言を行います。
<目次>
序 章 フリーランス法を越えて
第Ⅰ部 フリーランスとは何か
第1章 いまなぜフリーランスなのか
第2章 フリーランスの法的地位
第1節 はじめに
第2節 労働法による法的規律
第3節 労働法以外の法的規律とフリーランス
第4節 小括――課題のまとめ
第3章 フリーランスをめぐる法政策の形成と展開
第1節 はじめに
第2節 フリーランスをめぐる法政策前史
第3節 「働き方改革」以降の政策形成過程
第4節 フリーランスをめぐる法政策の展開
第5節 小 括
第4章 フリーランスとセーフティネット
第1節 社会保障の概要
第2節 社会保険の適用
第3節 セーフティネットの内容
第4節 セーフティネットの特徴と課題
第5章 プラットフォーム就労とは何か
第1節 デジタルレイバープラットフォーム(DLPF)とは何か
第2節 DLPFをめぐる法的課題
第Ⅱ部 海外のDLPFに関する立法・議論
第6章 労働法編
第1節 ドイツ
第2節 アメリカ
第3節 EU法
第4節 その他の国(イギリス・フランス)
第7章 社会保障編
第1節 ドイツ
第2節 フランス
第3節 アメリカ
第4節 小 括
第Ⅲ部 新たな法制度の構築に向けて
第8章 第Ⅰ部の考察を受けて
第1節 フリーランス政策の課題――フリーランス法前の状況
第2節 フリーランス法
第3節 フリーランス法後の政策課題
第4節 労働者性の判断基準の問題
第9章 PF就労に対する法制度はどうあるべきか
第1節 フリーランス法後の政策課題の分析視角
第2節 PF事業者に対する規制のあり方――仲介型を念頭に
第3節 新たなセーフティネットの構築に向けて
◯著者:大内 伸哉(おおうち しんや)

神戸大学法学部研究科 教授
神戸市生まれ。東京大学法学部卒,同大学院法学政治学研究科修士課程修了,同博士課程修了(博士(法学))。神戸大学法学部助教授を経て,現在,神戸大学大学院法学研究科教授。労働法を専攻。現在は,技術革新と労働法政策が中心的な研究テーマであり,具体的には,人工知能の活用・デジタライゼーションのもたらす雇用への影響やテレワーク・フリーランスのような新たな働き方の広がりにともなう労働法政策的な課題を研究している。
概要
タイトル:フリーランス法制を考える―デジタル時代の働き方と法
著者:大内 伸哉、坂井 岳夫、土岐 将仁、山本 陽大
発売日:2025年8月1日
価格:5,720円(税込)
出版社 : 弘文堂
サイズ:A5判
ページ数:372p
