先日のイベントにモデレーターとして登壇いただいた浜田さんが編集長を務めるBUSINESS INSIDER JAPANにて、イベント内で行ったパネルトーク「フリーランスに必要な保護ってどんな保護?」を抜粋した記事を掲載していただきました。
以下、引用
「断れず受注」で働き過ぎに?
浜田:フリーランスは一つの会社に縛られない自由さがある一方、仕事量の調整も自分でしなければいけないですよね。私も出版業界が長く、フリーランスの方とお付き合いする機会が多いのですが、「頼まれたら断れずにどんどん受けてしまって、気づいたら働き過ぎになってしまう」という声をよく聞くのですが。
平田:自分のキャパシティーを見極める力は問われますね。私の場合はこの仕事が好きで面白いから、気づくといつまでもやってしまって、周囲から長時間労働だと指摘されることがよくあります。育児と仕事の時間は1日の中でシームレスに折り重なっている感じで流れていくので、無理に分けようとしていません。子どもを寝かしつけた後にまた仕事を再開するといったバランスが、私にとってはむしろストレスフリーなんですよね。
城:私は毎日8時半から17時半までを仕事の時間と決めて、できるだけオンオフを切り替えるようにしています。それを可能にするのは、チームで仕事の振り分けを行なっているから。スキルや適性に合わせて私が振り先を調整し、手が挙がった方に分業していくというスタイルで、同時期に複数の案件をお受けしてもオーバーワークにならない仕組みを作っているんです。
芳賀:僕はまだ自分を売り出し中というステージなので、いただく仕事は基本的に全部受けるようにしています。
“嫌な予感”で断る勇気
浜田:受けるか受けないか、決める基準は何ですか?
芳賀:案件の内容と金額ですね。
浜田:お断りするということもありますよね。どんな時ですか?
城:私は…、“嫌な予感”がする時(笑)。
一同:(「あるある」とばかりに頷く)
浜田:嫌な予感、ですか(笑)。例えば?
城:典型的なのは、事前に交わす契約書をいつまでたっても戻してこない時。こちらが判子を押す前から「とりあえずやってみてください」と言われ、「とりあえずって、詳細なヒアリングもできていないのに何をどうやるんですか。それが気に入らなかったらどうするんですか」とメールするけれど、答えが返ってこない。そんな時は残念ながらお断りしますね。
浜田:深刻なトラブルに発展しそうになったことは?
城:やはり事前の契約書のやりとりが曖昧なまま始めてしまった仕事で、納品後に案の定、難癖をつけられ、修正を繰り返し、キリがない状態に陥ったことはありますね。
浜田:それは事前に決めた金額内でどんどん作業が膨らんでいくというパターン?
城:おっしゃる通りです。以来、きちんと事前に契約書を取り交すのは大前提として、その契約書には修正の回数制限や「再調査は何項目まで」といった条件を細かく書き入れる必要があるなと学びました。今では、顧問弁護士が全部チェックしてくれているので安心しています。
浜田:顧問弁護士を? 個人としてつけていらっしゃるんですか?
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