関西を拠点に活動するフリーランサー、クリエイターによるイベント
「爆誕!3年後には最強のワイ!悩みを狙い撃ち!クリエイター200人祭り」が10月21日、大阪・梅田ブリーゼブリーゼにて開催されました。
このイベントは、さまざまな分野で活躍するフリーランサー・クリエイター200人が集い、具体的な知識の共有とつながりを広げるトーク&交流イベント。今年で4回目の開催となります。
当日は参加者の代表として、活躍するクリエイター4名が登壇してのトークセッション、クリエイターの現状がわかるゲーム、ジャンル別での相談会、交流会と企画も盛りだくさんで、時間を忘れるほど楽しめる一日となりました。
アンケートから本音や共通の悩みを発見
イベントは映像と演出によるオープニングからはじまり、司会者が開会を宣言。多くの参加者が一人で来場していたためなのか、会場の空気はピーンと張り詰めた緊張感が漂っていました。その緊張をほぐすために、司会からは座席付近の参加者同士で自己紹介をしようとの呼びかけが。そして全体の空気が緩んだところで、ゲーム企画「あなたはどっち?クリエイター多数決」がスタートしました。
多数決との企画名通り、参加者は自分のスマートフォンで2つの選択肢のうち1つを選んで回答。集計結果はほぼリアルタイムでスクリーンに映し出されるという仕組みです。アンケートは「クリエイターあるあるネタ」で、結果が出るたびに驚きの声や笑い声が会場からわき起こりました。
「残業時間が60時間超えている人は?」という質問では、過半数がYESと回答。働き方改革が叫ばれる中、自分が望む通りの働き方がしたいという理由からフリーランスを選んだという声も挙がりました。
会場を爆笑の渦にしたのは、「週7日間働いて1,000万円の収入か、週3日間働いて200万円の収入か」という質問。多数決としては、意外に後者を選ぶ人が多く、「あまり仕事をしたくない?!」という本音が笑いを誘ったようです。
アンケートを通じて、自分でも気づかなかった本音に気づいたり、ひとりで悩んでいたことが周りも共通していたりと、いろんな発見があった企画となりました。
成功者に訊く!お悩み別解決法
多数決アンケートにつづいては、現在フリーランスのクリエイターとして活躍中の4人によるトークセッションが。
Webデザイナーの山本まゆ氏、イラストレーターの谷町クダリ氏、ビデオグラファーのミナミシゲユキ氏、グラフィックデザイナーの高田久紀氏をパネラーに迎え、それぞれの立場からフリーランスの魅力と成功の秘訣が語られました。
山本まゆ氏は、人前だと極度に緊張してしまうという性格の持ち主。それが以前に開催の200人祭りで克服したそう。
「デザインが好き」という軸をもち続け、勇気をもって行動すること、自分から発信していくこと、ちょっとしたやり取りも丁寧にしながらクライアントの信頼を勝ち得ていくことが大事だと結論づけました。また、「喜びのスパイラルを創る」とのモットーは、フリーランスで仕事をつづけていくための根っことなる考え方として、メモを取る参加者の姿を見ることができました。
つづいて登壇した谷町クダリ氏は、元アニメーターでゲーム系のイラストレーター。現在は顧客が好きなアニメや漫画風のキャラクターをイメージさせた似顔絵でビジネスを展開しています。
このビジネスは過去に得たスキルだけでなく、「明確なビジネス戦略をもって自分の売りや強みを顧客に提供することが大切」と語りました。具体的には、納品や修正対応のスピードによる他との差別化、交流会への積極的な参加、SNSの活用などについて力説しました。
3人目は会社員からフリーランスに転身を果たしたビデオグラファーのミナミシゲユキ氏。残業代なし、休日なしで家族と一緒に過ごせない日々を変えようと一念発起し、会社を辞めてフリーランスになったようです。その後は視野も広がり、価値観も異業種の人との関わり合いで大きく変化していったと振り返ります。結果、大好きな家族と一緒に過ごす時間が増えたのはもちろん、夜中の食事も無くなって、なんと7キロの減量に成功するといった話も飛び出しました。
また、「人生をかえるには年齢は関係ない」「わからないよりも知らないリスクのほうが高い」といった言葉は、参加者の胸に突き刺さるものがあり、最後には会場から大きな拍手が沸きおこりました。
最後の登壇者はフリーランス歴4年目の高田久紀氏。元中学美術講師からデザイン会社に勤務。その後はフリーランスとして仕事に打ち込んできました。
これまでの豊富な経験から紡ぎ出された「人生で時間と情熱をかけたものは資産となる」「やりたいこと、得意なことに実績を掛け合わせて個性化することが自分の武器になる」との言葉はいずれも現実的であり、フリーランサーに共通するものがあると感じられるプレゼンテーションに。参加者からは「自分がいま直面している悩みは、先輩クリエイターも通ってきた道。諦めないで自分を信じて進んでいこうと思えました」との声も聞くことができました。
〜後編へ続く〜