プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会

【イベントレポート】『人と組織、そして働く「検討会」』- 組織が活きるコミュニケーションとは-

10月26日(金)、フリーランス協会主催『人と組織、そして働く「検討会」- 勉強会』 #02 組織が活きるコミュニケーションとは-を開催しました。

『人と組織、そして働く「検討会」』は、フリーランス協会関西HUBメンバーを中心に運営され、副業やテレワーク、フリーランスの活用など、変革の中にある企業としてどのような組織が望ましいのか。そして、組織内の個人として何が出来るのか?といったことについて、毎回テーマを設けて対話と実践をしていく場です。企業の管理部門で働く方やキャリアコンサルタントなど、“人と組織”に関心の高い方々にお集まりいただいています。

今回のテーマ「組織が活きるコミュニケーションとは?」は、前回の「自己実現できる組織とは?」での話し合いで挙がった「心理的安全性や自己実現できる組織の形、個人の自己実現を組織に活かす」について、コミュニケーションという切り口から話し合われました。

進行を務めるのはフリーランス協会関西HUBの中野と村中。
前回の振り返りと今回のテーマ設定について話した後、グループでの対話を、メンバーを変えて2回おこないました。対話後にはグループで話し合った内容を共有しました。

こちらのレポートでは、共有された内容の一部を紹介します。

■自己実現できる組織、イノベーションが起きる組織は?

“しっかりした理念があり、組織を動かすリーダーがいることで、メンバーが風通しがいいと感じ、言いたいことが言える心理的安全性が生まれるのではないか。そうして、みんなが言いたいことを言える状況の中で対話をしていくとイノベーションが生まれるのでは。”
“自己実現を目指す個人が組織の中に納まらないことも認めている。組織のリソースを使って自己実現を果たす機会が与えられていて、組織の目的とwin-winの関係が出来ている。”
“キャラクターが違う人同士で会話すると平行線で話がまとまらないが、キャラクターが近い者同士なら対話できる。キャラが近い者どうしでの自己否定からイノベーションが生まれる。個人個人のキャラクターを考える事が大事なのではないか。”

■そもそも組織が活きている状況ってどんな状態?という所から考え始めたグループも…

“組織が活きている状態は、社員がいきいき働いていて、雑談が増えている状態ではないか?”
“一人一人が好きなことをしていると感じている。それによって、パフォーマンスが上がり1人+1人が3人以上の成果になっている。”

■一方で、現場で起こっていることは…

“コミュニケーションに関しては、隣の人がどんな仕事をしているのか知らないことや組織に対してどう思っているのかを話す機会が少ないといったことから分断が生まれている。”

■世代間ギャップは多くのグループで話題に…

“組織が活きるという部分では、個人がモチベーションを持っていることだと思うが、それぞれの年代でコミュニケーションの形が違うので、年代に合わせたコミュニケーションをとってモチベーションを上げるスキルが必要。”
“パソコン向いたまま話を聞く姿勢やちょっとした声掛けの有無など、自らのコミュニケーションの不足を上司が自覚していない場合が多い。大学でファシリテーションなどを習っていない年代でもある。違いを受け入れる姿勢と共通言語が必要。”
“コミュニケーションについては、年代間でのコミュニケーションスキルが必要。GEでは弱みを見せる研修があり、弱みを見せることで部下がコミュニケーション取りやすい状況になる。若者が飲みにケーションを敬遠するようになり、弱みを見せる場が無くなっている中、職務の中でどういった姿を見せるのか?サーバントリーダーのようなリーダーが求められる。”

■上司と部下間のコミュニケーション、上司の役割は?

“上司と部下が接するときに取扱説明書をしっかりと説明したうえでコミュニケーションをとると良い。”
“ハラスメントを気にして部下への指導がちゃんとできていないのではないか。終身雇用の制度の組織が変わりづらい部分もあるが、上司は環境づくりが一番の役割で、1on1ミーティングなどで部下と上司が納得した形で仕事をすることが評価の納得性にもつながっていく。”

■外資系の企業でも日本にあると…

“外資系であっても日本にいると日本企業のような形になってしまっている。海外ではジョブスクリプションで権限と裁量が与えられているが海外にあるような形にはならない。距離が近いことで明文化していることでも説明を省いてしまって、結果的に属人化している。同じ背景を持っている間では心理的安全性は保たれているが、少し外れると保たれなくなる。
“海外に比べ日本では裁量がはっきりしていない。”

■心理的安全性を行きわたらせるには?

“ジョブスクリプションで職務と役割と権限を決めるが、そこからこぼれ落ちた仕事を誰が評価するのか?”
“心理的安全性については、エネルギーが高い人、低い人がいるが、エネルギーが低い人にとっても心理的安全性が保たれる場所が必要なのではないか?”

などなど、コミュニケーションというテーマでも世代間や国柄、キャラクターといった背景があることや、組織としての設計から個人間でのコミュニケーションまで、どのレベルで何をしていく必要があるのかなど、グループごとに話し合った内容は多岐にわたりました。最後には、宿題として次回に向けて自分が動きたいと思うことを書き、話し合って終わりではなく、実践につながる場になるように取り組んでいます。

次回は11月16日(金)19時~21時で開催します。
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テーマ「組織における世代間ギャップ」|人と組織、そして働く 《勉強会 #03》

テーマは今回頻繁に話題に上がった「組織における世代間ギャップ」です。
お楽しみに!

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