3/17放映 | テレビ朝日グッド!モーニング
「収入激減フリーランス悲鳴”休業補償”も会社員の半分」
新型コロナウイルス感染拡大に伴うフリーランスの仕事への影響について、放映されました。
報道では、休校を理由とした休業に対する支援措置である4100円の給付が会社員の半額なのは何故なのかという問題提起がなされていました。
フリーランス協会としては、10日の夜に公開したブログに書いたとおり、あくまで「休校を理由とした休業に対する”一律”給付」としては、4100円は妥当な金額だと考えています。他の支援策との併用を前提として設計されているためです。
実は、支援策を検討していただくにあたり、経産省、中企庁、厚労省など関係省庁には、皆様から寄せていただいた生の声を、個人情報を伏せて全件共有し、新着情報も随時リアルタイムで確認いただけるようにしています。
私たちは情報提供をしただけですが、休校によりどういう影響が出ているのか、どのくらい収入に影響があったのか、休業があるかなどを情報収集して、
妥当性や公平性、他の支援策との併用可能性等を慎重に検討した結果、今回の金額になったのだと受け止めています。
今回、フリーランス協会に寄せられた悲鳴の数々や、過去の実態調査から確認できることとして、
・休校理由でお仕事を休業している方の大半が女性であり、家計の担い手ではないこと(夫婦の役割分担観点からそれが良いのかどうかはさておき)
・小さいお子さんがいながらフリーランスで働いている女性の大半が、もともとフルタイムではなくワークライフバランスを重視した働き方をしていること
・副業・兼業で複数の収入源を持っている方も少なくないこと
などを総合的に勘案すれば、フルタイムの会社員と同等の休業補償はtoo muchでしょう。
もちろん「休校を理由とした休業」を強いられている方の全てがそうではなく、中にはシングルマザーでフルタイムで働き、家計を担っている方もいらっしゃいますし、「休校以外の理由(イベント自粛やフィットネス・ライブハウスの運営自粛)による休業」を強いられている方もいます。
そうした方に対しては、債務免除の道(実質的な給付の可能性)も残しつつ上限20万円まで借り入れられる生活福祉資金貸付制度の特例措置が、3月25日より受付開始されます。
スピーディーに支援策を打ち出していかなければならない状況の中で、まずは既存の仕組みに特例を設けることで対応したのが、これらの措置だという認識です。
お困りの皆様には、ぜひお近くの社会福祉協議会へご相談いただきたいです。
しかし、休校やイベント自粛も、当初の予定より長引きそうな気配です。
いつ仕事が再開できるのか分からない、先行きが見えない不安の中では、いくら債務免除の可能性があると言っても、借り入れする気持ちにはなれない方もいると思います。
そうした状況を踏まえて、フリーランス協会からは、以下の2点を引き続き政府に求めています。
まず第一に、お金をばら撒くよりも真っ先に、1人でも多くの人が仕事を再開してお金を稼げるようにしてもらいたい。つまり、むやみやたらと広範に自粛要請してしまっている現状をあらため、感染拡大の実態と照らし合わせて、自粛対象を限定していただきたい。
第二に、「引き続き休業の継続を強いられ、お仕事再開の目処が立たない一部の職種の方々に対して」は、更なる給付型の支援も速やかに検討していただきたい。(もちろん我々も引き続き協力していきます)
そのようなことを代表の平田からお話しさせていただきました。
しかし、特集の構成により、本来の文脈や意図とは異なる形でコメントが利用されており、少々残念に思っております。(決して4100円の一律給付の金額が足りないということは申し上げておりません)
このような報道を不本意に思われるフリーランスの方も沢山いらっしゃることを認識しております。当方の言葉足らずを反省し、今後の情報発信に活かして参りたいと思います。
【放映概要】
掲載日:2020年3月17日(火)
媒体: テレビ朝日グッド!モーニング