フリーランス協会 理事の守屋が本を出版いたしました。
経営者のための収益事業創出のノウハウが1冊にまとまっています。
是非ご覧くださいませ。
◯発売日:2023/4/22
https://www.jmca.jp/prod/11915
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目次
1章 新規事業は必ず生み出せる!
ニュービジネスが業界を席巻する/自社の本業がある日突然淘汰されるかもしれない/自社の収益の柱となる新規事業とは/私は「新規事業のプロ」/新規事業の量稽古で得たもの/なぜわが社の新規事業は失敗するのか
2章 《社長が押さえるべき事業創出の急所①》新規事業版「7つの大罪」の原体験
1.学生起業で1億円を稼ぐ
バブル時代のパーティー屋が起業の原体験/圧倒的なビジネスアイデア数でミスミに入社
2.ミスミ(動物病院向け通販)での学び
新規事業の一番必要なものを体得する/「参入のモノサシ」とは/「販売」代理店から「購買」代理店へ/社長は「モノサシ」を示せ
3.2連敗の末に打ったホームラン
素人集団の浅はかさ/答えはすべて「現場」にある/顧客に熱狂的に愛されるプロダクトをつくり込む/社内起業のワナ/新規事業版「7つの大罪」とは/【第1の大罪】意志なき起業/【第2の大罪】経験なき理屈/【第3の大罪】顧客なき事業/【第4の大罪】熱狂なき業務/【第5の大罪】挑戦なき失敗/【第6の大罪】利他なき利己/【第7の大罪】自問なき他答
■コラム■ 「意志が10割」と心底思った、強烈な失敗体験
3章 《社長が押さえるべき事業創出の急所②》新規事業の「型」を身につける
1.本格的な量稽古が始まる
新規事業だけをつくる会社/ミスミ創業者に学ぶ「新事業を成功させる経営者の役割」/5年先、10年先の未来をベースに「あるべき姿」を探る/起業家人材は「いない」のではなく「埋もれている」と思え
2.苦しみ抜いた暗黒時代
ステップを踏むことで確実に勝ち筋に至る/「対象市場のプロ」と「新規事業のプロ」の掛け合わせ/素人のように考えて玄人のように行動する
3.新規事業のプロとしての成功
ラクスルの創業期に参画する
4章 新規事業に最適な体制を整える
新規事業に最適な体制をつくる2つの策
1.本業の汚染を回避する「3─2─1」の施策
【3つの切り離し】①資金/【3つの切り離し】②意思決定/【3つの切り離し】③評価/【2つの機能】支援と型化/【1人の戦士】/立ち上げのプロを育てる/「本業と新規事業は違う」ということを全社で理解する
■コラム■ ミスミの革新組織
2.2種類のプロを巻き込んだ創業体制
どういうメンバーでやれば成功するか/事業に最適なプロをどう招集するか
■コラム■ 「SPEEDA EXPERT RESEARCH」を活用して最適なプロを見つけよう
5章 「マーケットアウト」の型で事業を構想する
1.高収益事業をつくる逆転の視点
新市場づくりの基本思想/零細企業を上場させたマーケットアウトの威力
2.絶対的な価値づくりの3ステップ
(1)参入のモノサシの考え方
自社の「勝ちパターン」とは/新規事業が成功しやすい事業領域とは/介護と医療の連帯を図るプラットフォームビジネス/ドメインを絞ると、さらなるニーズが見えてくる/事業の横展開による成長
■コラム■ 垂直思考と水平思考
(2)筋の良いアイデアの見つけ方
アイデアはいくらでも転がっている/①日常の不/②挑戦者からの学び/③国が示す方針
(3)アイデアを事業計画に磨き上げる12の手順
守屋式ビジネス構想のフレームワーク
① 満たされていない顧客のニーズを探る
② 顧客のニーズを満たす商品サービスを考える
③ どうして①がこれまで満たされないまま放置されていたのかを考える
④ どうしてこれまで②が提供されてこなかったのかを考える
⑤ 商品やサービスを顧客にとって便利な方法で届ける
⑥ 商品やサービスをより良くするためのフィードバックをもらい改善する
⑦ 新たな顧客のニーズを探る
⑧ そのニーズを満たす商品サービスを考える
⑨ 他社との競争に備える
⑩ これらを実現するための最適な体制を考える
⑪ これらを実現するための必要な資金を考える
⑫ ①~⑪を経営計画としてまとめる
プロの極意は「一筆書きの高速回転」
■コラム■ ひとりディベートのススメ
6章 「仮説・実証・参入」の型で事業の勝ち筋を確立する
1.最小の投資で儲かる事業をつくる3ステップ
どうすれば再現性高く事業を立ち上げられるか/事業拡大に必要な2つの要素/ユニットエコノミクスは健全か
2.「勝ち筋」のつくり方と磨き方
(1)創業から9年で上場したラクスルの勝ち筋
「刷って配る」で顧客単価10倍に/ECサイトか、比較サイトか/2段階の実証実験で勝ち筋をつかむ/どこに魔物が潜んでいるか/大口顧客獲得から勝ち筋を発見
(2)行き詰まったときにどうピボットするか
ピボットの2大鉄則
【ピボットピラミッドで決断する】
1 ターゲット顧客/2 課題/3 解決方法/4 テクノロジー/5 グロース
【ピボットの10の型】
①ズームイン型ピボット/②ズームアウト型ピボット/③顧客セグメント型ピボット/④顧客ニーズ型ピボット/⑤プラットフォーム型ピボット/⑥ビジネスモデル型ピボット/⑦収益モデル型ピボット/⑧成長エンジン型ピボット/⑨チャネル型ピボット/⑩テクノロジー型ピボット
個人市場へのピボットで飛躍した「ミライスピーカー」/法人市場での低迷/事業承継を機にピボットで飛躍/8転び9起きで勝ち筋をつかんだ「ドクターメイト」/暗闇の海の中を泳ぐ
■コラム■ ヒアリング例「7選」
終章【資料編】 わが社の収益の柱を創る着眼点
事業を生み出す3つのヒント
【着眼点 その1】 デジタル事業戦略の着眼点
(1)衣服・ライフスタイル製品の生産プラットフォーム×アパレル業界「シタテル」
旧態依然のアパレル業界に散在する構造的課題/ボトルネックを解消してDX化を促進/なぜ今までなかったのだろう
(2)デザイン領域の工業化で社会構造を改革する「ガラパゴス」
デザイン業界の「あるべき姿」/デザイン領域の課題/人間より1200倍速い作業で倍以上の受注率/世界のデザイン市場、20兆円を狙う
(3)就労支援業界の民需を活性化する新たなモデル「ヴァルトジャパン」
福祉業界の課題をデジタルの力で解決する/丸投げしない/自分が社会を変えるんだという強い意志
【着眼点 その2】 大企業や自治体との協業で事業を生み出す着眼点
(1)JR東日本とスタートアップから生まれた「TOUCH TO GO」
JR東日本はなぜ新規事業に乗り出したのか/「TOUCH TO GO」による無人決済店舗事業/システムを外販して事業を拡大させていく
(2)行政向け事業の可能性を拓いた官民共創プラットフォーム「逆プロポ」
従来の公募プロポーザルの流れを逆転させる/官民共創で子ども食堂を運営する/汎用化で事業の広がりをつくり出す
【新規事業の心得】
30年書き留めた気づきメモを公開
「マーケットアウト」の心得メモ
「組織・人材」の心得メモ
「戦略・ビジネスモデル」の心得メモ
「社長」の心得メモ
著者
守屋実(もりやみのる)
新規事業家/(株)守屋実事務所 代表
フリーランス協会 理事
1992年にミスミに入社、新市場開発室で、新規事業の開発に従事。2002年に新規事業の専門会社エムアウトを、ミスミの創業オーナー田口弘氏と創業、複数の事業の立上げおよび売却を実施。2010年に守屋実事務所を設立。新規事業創出の専門家として活動。ラクスル、ケアプロの立上げに参画、副社長を歴任後、メディバンクス、ジーンクエスト、サウンドファン、ブティックス、SEEDATA、AuB、TOKYOJP、みらい創造機構、ミーミル、トラス、JCC、テックフィード、CADDi、JAXA、セルム、FVC、日本農業などの取締役など、博報堂、JR東日本スタートアップなどのアドバイザー、内閣府などの有識者委員、山东省工业和信息化厅の人工智能高档顾问などを歴任。