フリーランス新法の施行から1ヶ月が経過しました。さまざまな情報や解説が出回っていますが、中には、にわか知識で誤った解釈が綴られているネット記事などもあるので要注意です。
発注者は法令遵守のため、フリーランスの皆さんは自己防衛のため、正しい知識を身につけることが大切です。
今日は、少し専門的な内容になりますが、立法の経緯をよく知る関係者が執筆した専門書をご紹介いたします。
『実務逐条解説 フリーランス・事業者間取引適正化等法』
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4502522112
公正取引委員会出向経験者や厚生労働省出向経験者の弁護士を含め、競争法分野や労働法分野を専門とする弁護士たちが、立法の経緯や他法との関係性、各条文の内容と実務対応を詳しく解説した書籍で、どちらかというと発注者の立場となる方へオススメの書籍です。
編著者のお一人である益原大亮弁護士は、弊会が制作した「偽装フリーランス防止のための手引き」の監修をしてくださった方です。また、当協会の代表理事 平田のコメントが帯の推薦文に使われております。
他の関連書籍と合わせて、フリーランス法について理解を深めたい方はぜひご一読ください。
<書籍情報>
那須 勇太・益原大亮 編著
海住 幸生・安中 嘉彦・池田 絹助・正田 琢也・小野関 翼・長島 誠・梶原 大暉・打越 まりん 著
定価(紙 版):4,400円(税込)
A5判 / 368頁 / ISBN:978-4-502-52211-6
発売日: 2024年12月10日
第1編 本法の概要
第1 本法の立法経緯
1 フリーランスをめぐる背景
2 フリーランスをめぐる課題・要因
3 政府の動き
4 業界団体の活動
5 本法の制定
第2 本法の内容
第3 他法との関係性
1 独禁法との関係
2 下請法との関係
3 労働関係法令との関係
第2編 本法の解説
第1章 総則
第2章 特定受託事業者に係る取引の適正化
第3章 特定受託業務従事者の就業環境の整備
第4章 雑則
第5章 罰則
附則
第1 本条の趣旨
第2 条文解説
1 施行期日(附則1項)
2 検討(附則2項)
『ケーススタディでわかる フリーランス・事業者間取引適正化等法の実務対応』
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「フリーランス・トラブル110番」の相談対応を通じてフリーランス取引の実態を熟知する第二東京弁護士会のチームが、ケーススタディを交えてわかりやすく解説している書籍です。
第二東京弁護士会は、フリーランス新法の政省令策定にも携わっています。
<書籍情報>
第二東京弁護士会 労働問題検討委員会 編集,著
定価:4,070円(税込)
A5判 / 280ページ / ISBN:978-4-474-09537-3
発売日: 2024年10月24日
第1章 フリーランス法とは
第2章 フリーランス法の適用範囲
1 「特定受託事業者」
2 特定業務委託事業者と業務委託事業者
3 実務対応
第3章 フリーランス法の解説と実務対応
第1節 フリーランス募集時の対応
1 的確表示義務
2 実務対応
第2節 契約締結時の対応
1 契約締結
2 実務対応
第3節 報酬支払
1 報酬支払期日の規制
2 支払期日
3 実務対応
第4節 禁止行為
1 禁止事項
2 制裁
3 実務対応
第5節 ハラスメント、妊娠・出産・育児・介護
1 ハラスメント対策義務
2 妊娠・出産・育児・介護配慮義務
3 実務対応
第6節 契約の解消
1 発注者による契約解消の事前予告義務
2 発注者による契約解消の理由開示義務
3 フリーランスによる契約解消
4 契約解消時のあるべき実務対応
第4章 ケーススタディで見るフリーランス法
第5章 フリーランス・トラブルの解決手続
その他のフリーランス新法関連書籍
・フリーランス向け(易しい解説)
・政府公式