これまで約半年間、フリーランス協会の地方創生プロジェクトで
協働パートナーとして伴走させていただいた、
信州つなぐラボの第1期が、無事に終了しました!
ホッとしたような、寂しいような。これだけ後ろ髪ひかれる私は、もうガッツリ関係人口。
あらためて振り返ると、素晴らしい出会いに溢れた、
なかなか濃厚で楽しいプロジェクトでしたので、
少し皆さんにもご報告したいと思います。
●信州つなぐラボとは
端的に言うと、
都会に住むプロジェクト参加者が、
長野県内の過疎地域で、
自分たち自身が地域の人たちと繋がってファンになり、
自分たちの周りに関係人口を拡げていく。
そんなプロジェクトです。
初年度の今年は、
小川村(人口2567名)と長野市・鬼無里地区(人口1340名)とで、
2チームに分かれて活動してきました。
フリーランス協会から伴奏者として参加した私と片山くんは、小川村チーム。
もっと詳しく知りたいは、プログラムの
全体コーディネートを担ってくれた大宮透さんのブログをどうぞ。
●東京でのプログラム説明会
まず最初に、8月8日にプログラム説明会として
「関係人口入門 〜応援される地域や企業をつくろう!〜」を
東京・京橋のDIAGONAL RUN TOKYOで開催しました。
台風13号接近真っ只中で中止にするかどうかの判断を迫られ、
開催時間を急遽短縮するなどしましたが、
地方での暮らし、仕事に関心のある熱心な参加者がご来場くださいました。
そのイベントレポートがこちら
●キックオフ合宿
そしてプログラム参加者を公募し、最終的に参加者として決まったのは19名。
9月22~23日に、長野市の生涯学習センターに集合して
「はじめまして!」。
フリーランスも、そうでない人も、長野県にゆかりがある人も、ない人も、
20代から50代まで多様なメンバーが集まりました。
このキックオフ合宿が、めちゃめちゃ楽しかった!
初めましてとは思えないくらい、
このキックオフ合宿でみんなガッチリハートを掴まれて、
私自身も含めてすっかり関係人口になってた自覚があります、はい。
キックオフ合宿のレポート記事はこちら。
●プロジェクト構想発表会
キックオフ合宿での気づきや、もともと持っていた課題意識をもとに、
小川村チームは4つのプロジェクトに分かれてグループワークを開始。
各自、何度か現地でのフィールドワークを行い、
仕事の合間の深夜や休日のオンラインMTGを重ねて、
11月11日のプロジェクト構想発表会でアイディアを発表。
1つ目のプロジェクトは、シェアリングエコノミーを活用した田舎暮らし体験ツアー
2つ目のプロジェクトは、小川村の子どもたちに村の魅力を再発見して誇りを持ってもらう(将来のUターンを狙う)プログラム
3つ目のプロジェクトは、蔵のリノベーション
4つ目のプロジェクトは、家族で楽しめる里山ぐらしコミュニティ(後に別プロジェクトに合流)
鬼無里チームは、全員で一つのプロジェクトで、子連れファミリー向け里山がっこうプログラムを構想
ジモコロとBAMPの編集長 徳谷柿次郎さんや、
同じくメンターの友廣裕一さんと一緒に講評させていただきましたが、
どれもワクワクするアイディアでした。
最後はみんなで集合写真。
プロジェクト構想発表会のレポート記事はこちら。
●成果報告会 DAY1@塩尻市
1月25日、金曜日。
朝9:00新宿発のあずさ特急に乗って、塩尻までトコトコやってきました。
まずは駅前のお蕎麦屋さんで、小川村チームメンバーでプレゼンの最終打ち合わせ。
たくさんの地域の方とつながれて楽しかったこの体験を、
ぜひ皆さんにお伝えしたい!と気合を入れたところで、
報告会会場の塩尻市市民交流センター(えんぱーく)へ歩いて移動。
今回、長野県の事業だったので、成果報告会には県内外の
様々な自治体から行政関係者の方々が来ていました。
ざっと見渡して、参加者60名くらいでしょうか。
まずは、地域の活性化に必要な緩いつながりを「関係人口」として言語化した、
ソトコトの指出編集長から講演がありました。
印象に残ったフレーズはこちら。
・僕は、イワナとタナゴが両方生きている場所しか信じていない
・ガリガリ君の大きさに解像度を上げて考える
・一本の糸は弱い、けれど編んだ撚り糸は強い
・関係人口のゴールは移住定住ではない、行政はそこを間違えてはいけない
・なぜ関係人口になるのか?→自分で見つけたから(説明をしすぎない、空白を残しておくことが大事)
・忘れてならないのは、地元の人たちの変化
・ハレではなくケ、都会の人にとってはエキゾチックとファンタジー
続いて、小川村チームの発表でした。
1/12-14に現地でプロトタイプ事業を行った、
・蔵でDIY(ナカラリズム)
・おがわやせいきっずプロジェクト
・里山暮らし体験(チームお通)
がそれぞれ発表。
(小川村プロトタイプの詳細レポートはこちら)
続いて鬼無里チームの発表。
鬼無里チームは、1/19-20にプロトタイプを実施。気づきの共有も興味深かったです。
(鬼無里プロトタイプの詳細レポートはこちら)
その後は、指出さんのモデレーションで、プログラム参加者と行政担当者のパネルトーク。
やってみてどうだった?
つながり人口って何?
つながり人口はどうやって増えていく?
などなど、濃い話が繰り広げられました。
最後に指出さんから行政の方に向けて、
「関係人口は単なるファンとかサポーターだと思っている人もいるが、
そこに住んでいなくても、地域を盛り上げるプレーヤーとして活躍している人は沢山いる。
天井を決めて過小評価してはいけない」
というお話がありました。
夜な夜なチャットでコミュニケーション取って、
みんなが小川村のことを考え続けた五ヶ月。
指出さんのお話を伺って改めて、今回の信州つなぐラボは、
外の人と中の人たちが編んだ糸として繋がって関係人口になった
素晴らしい事例になったんでないかと、嬉しくてニンマリしました。
塩尻での成果報告会のレポートはこちら。
夜は、鬼無里チームも一緒に小川村に移動して、みんなで乾杯!
ずっと5ヶ月間伴走してくれた、小川村の「室長」と「横ちゃん」のことがみんな大好き。
二人が帰った後も、長野県の事業担当者である「むっちゃん」を囲んで、夜更けまで語り合いました。
●成果報告会 DAY2@小川村
翌朝は、鬼無里チームと別れ、
小川村の村民の皆様へ向けた成果報告会。
会場は、今回のプロトタイプでリノベーションをした蔵です!
まずは小川村の村長からお話。
村長が生まれた64年前に合併で小川村が誕生。当時の人口は9108人。
その後、人口減少の一途を辿り、今では34%も減ってしまったとのこと。
そして、昨日と同様、各プロジェクトからの報告。
その後、村長も交えて、今回生まれたつながりを
今後どのように活かしていくかのパネルトーク。
単発で終わらせたら、意味がない。
これからも何かしら、つながっていきたいという想いは、みんな一緒です。
小川村、鬼無里での現地住民の皆さんに向けた報告会のレポートはこちら。
●総務省の事業報告会
そして本日、2月19日は、総務省に向けた事業報告会。
モデル事業として採択された30地域が事業報告を行いました。
我らが布施さん(長野県職員)の晴れ姿を一目見て応援しようと、
平日の午前中にもかかわらずプロジェクトメンバーが5名も来てました!
(おーい、みんな仕事は…⁈笑)
自治体関係者ではなく、受託企業でもない、
プログラムの一般参加者がここまで地域LOVEになり、
報告会にまで駆けつけちゃったのは、
30地域の中でも長野県だけでしたww
報告会の後は、せっかく室長と横ちゃんが東京に来てるからと、
小川村チームで集まって飲み会。
そしたら、室長と横ちゃんからみんなへ嬉しいサプライズプレゼント。
蔵で撮った集合写真に、「小川つなぐラボの始まり☆」とのメッセージ。
長野県としての事業は終わったけれど、小川村の村長さんのご厚意もあり、
プロジェクトが継続できることになりました。
これで終わりじゃなく、今回生まれた濃い絆は、これからも続きます。
今後の「小川つなぐラボ」の展開に、乞うご期待です!