プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会

【協会一般会員インタビュー】「ベネフィットプランの補償が仕事の獲得につながりました」城みのりさん(前編)

フリーランスで働くことにはメリットが多い反面、デメリットもあります。特に会社員としての勤務経験があると、会社員の頃には全く気に留めていなかったようなことがうまくいかない場合も珍しくありません。

マーケティングリサーチの領域でフリーランスとして働く城みのりさんは、会社員からフリーランスに転身後の仕事で「大手企業との契約に時間がかかり、困った」と言います。個人とは契約できないルールになっている会社があるためです。しかしフリーランス協会の一般会員になり、契約がスムーズに進むようになったそうです。

今回はそんな城さんにフリーランス協会一般会員の特典である、ベネフィットプランの活用例をお伺いしました。働く時間や場所を選びやすいことも、フリーランスという働き方のメリット。文中の写真にもぜひご注目ください。

こちらの記事は前編です。前編 / 後編と二部構成になっています!ぜひ後編記事もご覧ください。

▼後編記事はこちら
https://blog.freelance-jp.org/interview-user-jousan-part2/

SNSを通じてフリーランス協会を知った

フリーランス協会一般会員への入会時期は2017年の7月24日で、はっきり覚えています。文系フリーランスと企業とのマッチングを行う企業のFacebookでシェアしてあったのをきっかけに、フリーランス協会を知りました。退職して1年経った頃です。フリーランスになるまでは一貫してマーケティングリサーチの仕事をしていました。

「フリーランスで稼げる」とは思ってなかった・・・

会社を退職するまでも、退職してからも「フリーランスで稼げる」とは思っていませんでした。

自分では、「自分の市場価値は月給10万〜20万円くらいかな」と。やはり会社員の方が給与も福利厚生も手厚いので「また会社員に戻ろうかな」と考えていたのですが、(前述の)登録していたマッチング会社で月極めの仕事を紹介してもらいました。その会社のSNSで協会の存在を知って、「一般会員としても入れるのであれば、登録してみよう」と思ったのです。一般会員の年会費は1万円ですが、私としては安いと感じました。

 

一般会員の特典であるフリーランス向け保険について

フリーランスになって気づいた契約のしづらさ

私の仕事だけではないと思いますが、私の仕事(マーケティングリサーチ)も、クライアント様から機密漏えいをとても心配されます。「個人のフリーランスに仕事を頼むのってどうなんだろう」と思われて、契約が流れることもあります。契約成立までも、時間がかかります。

大手企業は、個人と仕事をすることに慣れていない

クライアント様の会社が大きければ大きいほど、フリーランスと契約をすることについての社内稟議が通りにくいです。一部上場企業様とのお仕事では、契約成立までに最長で4ヶ月かかりました。

4ヶ月って、見積書の有効期限がとうに切れますよね。その4ヶ月の間に追加書類の提出を求められるなどもなく、ただ待つだけです。他の仕事も入れられなくて、2ヶ月経過したくらいにようやく一報来るなんてことも。

そのお仕事は、4ヶ月程度経って忘れそうになった頃に「社内稟議が通った」と連絡いただきました。もちろん待っていた間は、他の仕事を進めていました。

仕事が成立したことはありがたいですが、急に仕事が増えても嬉しさと悲しさが入り混じる感じですね(笑)

フリーランス賠償責任補償(自動付帯)で、大手企業との契約がスムーズにいくように

フリーランス協会の一般会員になって、契約にかかる待ち時間がなくなりました。具体的に、最長4ヶ月だった待ち時間が、3週間程度で通るようになりました。

(上場企業などの大手企業と)仕事をする時の契約締結で、「契約書の雛型を送ってください」と言われることも多いです。

何をしたかというと、私から送る契約書の、損害賠償の条項に『自分に(城さんに)瑕疵があったあった場合は(フリーランス協会の一般会員の保険である)一千万円を上限とした補償をする』という旨を入れています。相手も「そんな保証があるんですね」と信頼していただけるんです。その条項は顧問弁護士に確認してもらいました。

契約にかかる時間が3週間というのは、上場企業の会社規模を考えると短いと思います。契約の流れは、まず企業の担当者が『外部に委託するメリット』を考え、それから社内で法務的なやりとりが発生して、3週間で契約成立に至ります。

上限一千万円の補償金額があれば十分

もちろんクライアント様とお仕事をするうえで、情報漏洩は絶対ありません。当然するつもりもありませんので「ない」と言います。

しかし『万一のことがあるときには補償します』という旨を契約書に入れるようにしたことで、契約の待ち時間が圧倒的に短くなりました。私の職種は一千万円の補償金額で、全く問題ないです。

自分が提示する契約書の雛型にこの条項文言を入れたのは去年2017年の8月からです。それ以来お仕事が成立した20社様にはその一文を追加しています。

契約書で補償についても触れるのがポイント

もちろん契約書は他の項目も大切なので、補償に関する条項が最重要ではないと思います。しかし補償の条項に、フリーランス協会の一般会員特典である保険で、万が一の際の瑕疵の補償をするという内容を加えたことで、「ちゃんとしている」という印象も与えられていると思います。

一般会員の方はぜひ、その文言を入れていただくと良いのではないでしょうか。

任意加入の所得補償制度にも加入

保険会社の担当者様とも会い、2017年に任意加入の所得保障をつけました。

つけたことによる安心感は、やはりあります。自分が入院した時などに(補償で)シッターさんをお願いすることもできるので安心できます。所得保障は当時の売り上げの5分の1程度の金額でつけました。既に入っている保険とのバランスを考えてつけました。

医療保険は万が一の際の治療や入院費用に使うことになります。しかしもしもの時は、自分の世話だけでなく、私がこれまでしていた家事などができない不便、家族への不便が発生します。そこでフリーランス協会の所得保障を使うと、シッターさんやお手伝いさんをお願いすることができますよね。ありがたいです。

後編記事では、ご家族との暮らしぶりや、一般会員特典のベネフィットプラン、そして城さんのお仕事のこれからについてお話を伺います!

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